スパイスの効果・効能をうまく利用するためには、4つの分類法を知っておくと便利

 

スパイスは薬味として使われることが多いようですが、なかには薬理効果を期待できるものがあります。

 

数多くあるスパイスをうまく利用するためには、分類法を知っておくと便利です。いろいろな分け方がありますが、基本は目的による分け方で、次の4つがあります。

 

 

におい・味つけ(賦香作用)

 

無味無臭の食材やうま味・香りの乏しい食材を食欲をそそるようにする作用があります。

 

人類のスパイス利用の歴史のなかでも、最も古い利用形態だといわれます。

 

 

臭み消し(脱臭作用)

 

肉や魚、野菜などの臭みをなくしたり、穏やかにする作用です。

 

スパイスの中にある成分が臭みのもととなっている成分と化学的に結合することで、脱臭作用が得られるといわれています。

 

 

辛味づけ(辛味作用)

 

食材は辛さを付加することでうま味を増すものがあります。

 

独特の辛さが食欲を刺激することもあり、辛味作用は食欲増進作用だという人もいます。

 

 

色づけ(着色作用)

 

食物の彩りは食欲に大きく影響します。料理の仕上げに使うことで、料理を演出することができます。

 

ほかに、防腐作用、抗酸化作用などもあります。

 

スパイスの多くはいくつかの作用を併せもっています。一番強い作用を主効果、二次・三次的な作用を副次効果とよびますが、双方を覚えることによって料理との適合性を一段と増したり、使う種類を少なくすることができます。

 

 

 

スパイスのもち味である香味をうまく引き出すと、食欲が増し、食卓が豊かになります。また、味に変化があるため、きらいな料理でも新しいおいしさを発見でき、バランスよく食品を摂取できるようになることもあります。

 

スパイスの4つの基本作用を覚え、使用目的を明確にして使い分けるようになると、料理が一段とおいしくなると同時にレパートリーも確実に増えます。

 

また、スパイスのなかには薬理作用のあるものがたくさんあります。作用は穏やかですが、日常的に料理に使うことで、健康管理に役立てることも可能です。

 

スパイスの効果・効能を上手に利用するための基本的な4つの分け方記事一覧

効果効能のあるスパイスとその利用法

賦香作用のあるスパイス 9種シナモン桂皮、肉桂などの和名があり、日本人にとっても親しみのあるスパイスです。ほのかな辛味と甘味を伴った香味があり、菓子類に広く使われています。この香味が消化器を刺激するので健胃作用が期待できます。インドでは腹痛・下痢の治療薬として用いられることもあるようです。オールスパイスさわやかな甘味とほろ苦さを兼ね備えています。シナモン、クローブ、ナツメグと西洋人にとってはなじみ...

スパイスの薬効を引き出す上手な使い方

手軽に入手できるスパイスとしては、ハーブ系のような生スパイス、実や植物などを干した乾燥スパイス、乾燥したものをさらに粉状にした粉末スパイスがあります。生スパイスを使うときは使いすぎると青臭さがついてしまうので注意を要します。ローズマリーやミントなどのハーブスパイスは栽培が容易ですので、家庭菜園で育てると一年中使えるので重宝します。摘んですぐ使えるので、薬効も市販品に比べて期待できます。葉を乾燥して...

スパイスの保存法

スパイスの薬味および薬効のもとになっているのは、主に植物の精油成分です。植物精油は非常に揮発性が高く、空気中に飛んでしまうので、保存には注意が必要です。密封性の高いガラス瓶に入れ、冷暗所に保存するのが一番です。粉末状のスパイスは、使用するときに鍋やフライパンなどに容器から直接ふりかけたりしますが、湯気が入りやすく、スパイスの効力をなくす原因となります。必要量を小皿やスプーンにあけて、ふりかけるよう...

薬膳料理の中のスパイス

中国には医食同源という言葉があります。日常の食事で病気の予防や治療をするという考え方です。薬膳料理は、さらに発展させたもので漢方薬を料理にとり入れます。なかには西洋でいうところのスパイスもかなり入っています。整腸作用のあるウイキョウは西洋ではフェンネルのことです。健胃作用、腹痛、吐き気止めによいといわれるチョウコウはクローブと同じです。消化不良によく鎮痛作用のあるといわれる八角はスターアニスと同じ...

健康増進に役立つスパイス

西洋料理やエスニック料理など、世界各国の料理がテレビや雑誌などで紹介され、家庭でもつくる機会が増えてきました。そのとき欠かせないのがスパイスです。料理のレシピにはたくさんのスパイスが載っています。日本には旬の食材が豊富で、食材自体の味わいを楽しむ独特の食文化があります。このような食生活のなかで育った私たちが日常的に使うスパイスといえば、ごく一部に限られています。しかし、ふだん使わないスパイスのなか...

和風スパイス

古事記など古い書物には、肉食をうかがわせるくだりや、ショウガなどの薬味を利用していたと思われる一文が出てきます。仏教が伝来した552年以降は肉食の食習慣が薄れていき、におい消しの効果のある薬味はあまり利用されなかったようです。ただ、万葉集のなかには、麻の実、アヤメ草の根、茎韮(くきにら)、芹子(せり)、蓼(たで)などの名前が出ています。昔、韮(にら)は五菜の一つで、通風、脚気、腹痛、下痢に効くとい...

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