塩をとらなかったら人体はどうなる!?

塩をとらなかったら人体はどうなる!?

塩をとらなかったら人体はどうなる!?

塩をとらなかったら

 

塩は人体にとって欠かせない物質なので、毎日、適量を摂取しなければなりません。

 

塩分をまったく含まない食事をする実験をしたところ、被験者は発汗が盛んになり、まもなく食欲が減退してきました。

 

そのうちに激しい倦怠感を覚えるようになり、筋肉が痛んできて、硬直やけいれんに悩まされるようになりました。さらには不眠症に陥り、10日後にはこれ以上の実験は健康に重大な害を及ぼすとして、中止されました。

 

発汗が盛んになったのは、体内の塩分濃度が低くなってしまったため、細胞外液のナトリウムイオンを一定にしようとして、水分を体外に出す活動が始まったからです。

 

また、神経や筋線維の興奮は細胞内外でのナトリウムイオンやカリウムイオンの移動によって起こります。塩分が不足すると移動が緩慢になるために、筋肉が縮んで硬くなってしまいます。それが筋肉の痛みや、倦怠感が生じた原因でした。

 

さらに生体内では、唾液、胃液、腸液などの消化液が、1日に約8リットルも分泌されています。また腎臓では、尿細管で1日約170リットルもの糸球体濾液(ろえき)が再吸収されていて、尿量を抑えています。

 

これらの分泌や再吸収過程で、ナトリウムイオンが働いています。塩の摂取をやめてしまうと、ナトリウムイオンが欠乏して分泌、吸収能力が落ちるため、食欲不振に陥ってしまったのです。

 

また塩分の低下で、心臓の筋肉の動きが鈍ってきたり、腎臓がオーバーワークの状態になったりします。それらが高じてくると不眠などの症状が現れ、生体の維持が難しくなってしまうのです。

 

骨格にもナトリウムが含まれていますが、骨格中のナトリウムの半分は骨格構造と結合していて、血中のナトリウムイオンとはなかなか交換されません。どうしても、塩分は体外から摂取しなければならないのです。

 

塩分の摂取を抑えると、ナトリウム欠乏症になってしまいます。その症状は、食欲不振、倦怠感、活力の減退以外に、新陳代謝が衰えることによる皮膚の弾力性の低下、胃の筋肉の緊張が弱くなる胃アトニー、悪心、嘔吐などとして現れ、筋のけいれんや酸血症を伴う昏睡に至ることもあります。

 

特にナトリウム欠乏症やナトリウムのバランスが崩れてしまうことに注意しなければならないのは、成長期にあって骨格にナトリウムを蓄積しなければならない乳幼児です。

 

子どもは体内の塩分含有量が少なく、例えば体重10kgの子どもなら約20gしかないので、激しい発汗や下痢などを起こすと、ナトリウム欠乏症に陥りやすいのです。

 

 

 

 


 

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