漢方薬としての塩の効能

漢方薬としての塩の効能

 

塩は体調を整えるさまざまな働きがあることから、漢方では3,000年も前から塩が効果的に用いられてきました。

 

漢方の最も古い薬学書で、今から1,800年前にまとめられた「神農本草経」のなかに、塩は「目をよく見えるようにし、目の痛みを治すことや、気力を増して目を疲れないようにすることをつかさどり、肌や骨をしっかりと強め、毒のある腹の蟲を除く」とあります。

 

さらに神経痛によるからだの痛みや、リウマチ痛、脳卒中後などには痛みのある部分を中心に、からだの冷える部位を塩でマッサージしたり、塩湯という塩を溶かし込んだ風呂が効くとも書かれています。

 

また、「鳥獣の肉の毒にあたったとき」や「多食してその食物が消化されない」ときに吐かせて楽にするためにも塩がよいという記述もあります。

 

同じ時代にまとめられた薬物療法の古典の「傷寒論」や「金匱要略(きんきょうようりゃく)」には、「小便の出が悪いのや、また洩らしやすい人」には、ほかの生薬と合わせて煎じた「茯苓戎塩湯(ぶくりょうじゅうえんとう)」が効くとあります。

 

塩辛い味にはふやけた組織を引き締める作用があり、ほかの生薬の利尿作用と相乗して、小便を気持ちよく出す効果がみられるというのです。

 

 

 

 


 

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