甘草(リコリス)の効果効能と、過剰摂取による副作用について

 

甘草(リコリス)の効果効能と、過剰摂取による副作用について

 

甘草(リコリス)とは?

 

甘草は多くの漢方薬・医薬品・食品に配合されています。

 

甘草は、マメ科の植物で、中央アジアから中国東北部にかけて広く分布し、2000年以上昔から現在に至るまで、有用な植物として広く利用されています。

 

一般的に日本で医療用で使われる漢方処方は150前後。そのうち甘草を配合している処方は、100以上ともいわれます。

 

 

甘草の効果効能

 

甘草には、アレルギー症状を抑える、咳を止める、炎症をしずめる、痛みをやわらげる、肝機能を改善するなど、さまざまな効果効能が期待されています。

 

甘草を加えると漢方薬としてのまとまりができ、調和がとれるようになるともいわれています。

 

甘草の主成分であるグリチルリチン類は、胃腸薬、風邪薬、鼻炎薬、鎮咳去痰薬、滋養強壮薬、目薬、水虫薬など多くの市販薬にも配合されています。

 

グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸など違う成分名で表記されていることも多いです。

 

名前の通り独特の強い甘味をもつことから、多くの飲食物に甘味料としても用いられています。リコリスという別名で、サプリメントやお茶、お菓子などの原材料となっていることも少なくありません。

 

 

 

甘草の過剰摂取による副作用

 

甘草は、医薬品からサプリメント、一般の食品に至るまで、いろいろなところで活躍しています。私たちの口に入る機会も多く、重複して摂っているということもあり得ます。

 

甘草の過剰摂取で問題になるのは、偽アルドステロン症という副作用です。アルドステロンは、副腎から分泌されるホルモンの一種です。

 

偽アルドステロン症
甘草成分の大量摂取によって起こるといわれる偽アルドステロン症ですが、中には、それほど多い量を摂ったわけでもないのに、副作用が出てしまう人がいることが知られるようになりました。

 

これには、遺伝子の異常が関与していることも明らかになり、お酒を飲めない体質の人がいるように、甘草にも甘草に弱い「下戸」の人がいることがわかってきたのです。

 

甘草を含む医薬品やサプリメント、食品などを摂った翌朝など、まぶたがはれぼったいような感じがしたときは、その可能性があるのではないかと思われます。医師や薬剤師に相談してみて下さい。

 

水分やナトリウムを体内にため込み、カリウムを体外に排泄して血圧を上げる作用をもっています。

 

このアルドステロンが過剰に分泌されたときと同じような症状を呈することから、こう呼ばれるようになりました。

 

具体的な症状としては、血圧の上昇、むくみ、筋肉の痛みや脱力感(力が抜ける、力が入りにくくなる)、手足のしびれ、からだのだるさなど。

 

人によっては、それほど多く摂取していなくても、このような症状がみられることもあります。

 

甘草、リコリス、グリチルリチン酸と名前は違っても、基本的な性質は同じです。体調の変化を感じたとき、安定していたはずの血圧に変動がみられたときなどは、摂取している医薬品やサプリメントなどによる副作用を考えてみることも必要かもしれません。

 

 

甘草が配合される漢方薬

 

葛根湯も大黄甘草湯も、よく知られている漢方薬です。一般用医薬品として利用されることも多く、併用されるケースもあるかもしれません。

 

どちらの漢方薬にも配合されているのが、カンゾウ(甘草)です。

 

抗アレルギー作用、抗炎症作用など多彩な作用をもち、使われることが多い生薬ですが、摂りすぎると、血圧上昇、むくみなどの症状がみられることがあります。

 

 

甘草は、およそ7割もの漢方薬に配合されているといわれます。そのため、いくつかの漢方薬を同時に服用すると、過剰摂取となる可能性が高く、注意が必要です。

 

甘草は「リコリス」とも呼ばれ、お菓子やお茶としても用いられます。さらに「グリチルリチン」という成分名で、多くの一般食品に甘味料として利用されています。

 

植物成分、天然由来成分と聞くと、なんだかからだによさそうですが、どんな成分なのか、どんな作用をもっているのか。イメージだけではなく、その本質にも目を向けるようにしたしものです。

 

葛根湯

ゾクゾクと寒気がするような風邪のひき始めや、肩・首のこりが強いときなどにはいいのですが、こじれた風邪には向きません。

 

体力が低下した人や胃腸の弱い人なども避けたほうがよいとされています。風邪をひいたら、いつでも、誰でも葛根湯というわけにはいきませんので、注意が必要です。


 

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