オリーブオイルのさまざまな効果・効能

オリーブオイルの効果効能

 

オリーブオイルは古代より「聖なる水」とよばれて珍重されてきました。現在、オリーブオイルにはさまざまな効果効能があることが明らかになっています。

 

植物油の働き

 

食用油を構成する最も特徴的な成分が、脂肪酸です。脂肪酸は炭素と水素、酸素の原子からなるいろいろな長さの鎖状構造をしており、結合が二重になっている部分の数によって、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二つに大別されます。

 

飽和脂肪酸は炭素と炭素が1か所で結合して一列に並んでいるのに対し、不飽和脂肪酸は1か所で結合しているところと二重に結合しているところがあります。これを不飽和結合といったり、二重結合とよんだりします。

 

飽和脂肪酸は、血中コレステロール値を高めて血栓症を引き起こす元凶ですが、不飽和脂肪酸は血中のコレステロールを減らして動脈硬化を予防する働きがあります。

 

 

食用油には、動物油と植物油があります。飽和脂肪酸の多いヤシ油やパーム油など動物油と同じ働きをするものを除き、植物油はからだによいとされる不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。

 

また、植物油はビタミンEの供給源であることも知られています。ビタミンEは皮膚のシミや脳、肝臓などの組織細胞の老化の原因となる過酸化脂質を分解し、生成を抑制する抗酸化物質の一つです。

 

 

脂肪はからだにとって主要なエネルギー源ですが、コレステロールを増加させ、さまざまな生活習慣病(成人病)を引き起こしたり、肥満の原因となるなど、健康によくないといわれがちです。

 

しかしその場合の脂肪とは、一般的に動物油を指すものであり、植物油はむしろ健康にとってプラスの脂肪といえるのです。

 

 

オリーブオイルはオレイン酸を多く含む

 

植物油の主成分であり、動脈硬化の予防に有効な不飽和脂肪酸は、さらに、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類されます。

 

ここで注目したいのが、オリーブオイルは成分中に一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸を約80%も含有しているということです。

 

 

血液中の脂肪には、LDL(低比重リポたんぱく)とHDL(高比重リポたんぱく)などがあります。LDLは多すぎると余剰のコレステロールが動脈壁に蓄積されて動脈硬化の原因となるため、通常悪玉コレステロールとよばれ、反対に余剰のコレステロールを肝臓に運んで動脈硬化を予防するHDLは善玉コレステロールとよばれています。

 

リノール酸などの多価不飽和脂肪酸は総コレステロールとLDLを減らすと同時にHDLまで減少させてしまいますが、オリーブオイルに多量に含まれる一価不飽和脂肪酸であれば、HDLまで減らすことはありません。総コレステロールとLDLを減らしながら、HDLを減少させないオリーブオイルは、動脈硬化の予防に効果効能があるといえます。

 

また、LDLは必要とされるコレステロールを細胞まで運ぶ重要な働きをしますが、活性酸素によって正しく機能しなくなると過酸化LDLとなり、マクロファージ(大食細胞)が細胞内に包み込み分解します。

 

過酸化LDLが増えすぎてしまうと、マクロファージは過酸化LDLを消化できなくなり、脂の塊の泡沫細胞となり、血管壁に沈着してしまいます。それが進行すると、血栓の発生につながるアテロ−ム性動脈硬化の原因となります。

 

オレイン酸は、LDLを酸化させにくくしてマクロファージが処理する量を少なくするため、アテローム性動脈硬化の予防に有効なのです。

 

オリーブオイルはからだに有害な脂肪酸が少ない

オリーブオイルの効果効能

 

オレイン酸の含有量がきわめて多いことに加え、オリーブオイルは多価不飽和脂肪酸であるリノール酸、リノレン酸をも12%程度含んでいます。

 

これらは体内でつくることができず、植物からとる必要があることから必須脂肪酸とよばれています。発育に不可欠で、美しい肌をつくる、ストレスに強くなるなどの効果効能があるとされています。

 

なおリノール酸に関しては、米や穀類から十分に摂取できるので油から意識的にとる必要はないと指摘され、最近ではリノール酸が売り物だったベニバナ油なども、むしろオレイン酸の含有量を多くする傾向が表れています。

 

 

オリーブオイルはオレイン酸を中心とするからだに有益な不飽和脂肪酸が多いのに対して、飽和脂肪酸は約14%しか含まれていません。また、成分の約0.2%を占めているビタミンEとポリフェノールは、いずれもLDLの酸化を抑制する抗酸化物質であり、やはり動脈硬化を防ぐ働きをもっています。

 

不飽和脂肪酸が多く、飽和脂肪酸が少ないうえ、抗酸化物質を含有するオリーブオイルは動脈硬化の予防に役立つ植物油といえます。

 

 

消化機能を調整する

 

胃と食道の中間にある括約筋の活力が低下すると、胃の中にある酸性液が胃から食道へ逆流する吐出を引き起こしやすくなります。

 

オリーブオイルとバター、ヒマワリ油の三つを比較して食道下部の括約筋の活力を調べたところ、最も活力を低下させたのがバターで、一番低下させなかったのがオリーブオイルでした。

 

さらに、オリーブオイルは食後の胃内停滞時間があまり長くないため胃もたれすることがなく、胃炎の原因となる胃液の過剰分泌を抑制します。また小腸や胆のうの機能に対しても、効果的に働くことが知られています。

 

 


 

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