昼食後の眠気とサーカセメディアン・リズム

昼食後の眠気とサーカセメディアン・リズム昼食後に眠気に襲われるのはごく自然な現象です。

 

前日の夜しっかりと睡眠をとっても、お昼ごはんを食べたあとに眠くなることはよくあります。

 

昼間の眠気は、食事をとったことによって起こる眠気と、食事に関係なく起こる眠気に大別され、この両方がタイミングよく重なると、強い眠気に襲われます。

 

 

食物が胃腸で消化吸収されると、血液中の血糖値が上がって、脳の視床下部にある満腹中枢へ「もうお腹いっぱいで満腹だ〜!」という情報が届きます。

 

すると情報は満腹中枢から脳全体へと伝わり、軽い眠気を引き起こします。

 

 

眠気を誘発するもう一つの要因は、身体の活動と休息のリズムです。

 

このリズムによって催される眠気は、満腹によって発生する眠気よりも強力です。

 

 

生物に睡眠と覚醒のリズムがあることに気づいたのはは、18世紀のフランスの天文学者です。

 

今世紀半ばになると、あらゆる生物の生命活動には、地球の自転と関連して約24時間周期で繰り返す一定の体内リズムがあることがわかってきました。

 

1960年に米国の医師フランツ・ハルバーグ氏が、実験室のマウスの白血球数が1日単位で周期的に増減することに気づきました。そこで自分の体温や尿、血液、脈拍数の1日の変化を調べてみたところ、人体にも一定のリズムがあることを発見し、これをサーカディアン・リズム(概日リズム)と命名しました。

 

睡眠には、サーカディアン・リズムのほかに2種類の生体リズムが関与しています。

 

一つは「サーカセメディアン・リズム(概半日リズム)」とよばれるもので、このリズムは、昼夜の各12時間に活動期と休息期が1セットになり、繰り返していきます。

 

もう一つは「ウルトラディアン・リズム(超日リズム)」で、睡眠と覚醒の1セットが約90分の短い周期になっています。

 

昼食後の眠気と関係が深いのはサーカセメディアン・リズムで、昼過ぎがちょうど休息の時間帯にあたるため、自然と眠気が起こります。

 

満腹によって生じる眠気を催す時間帯でもありますから、サーカセメディアン・リズムによって起こる眠気と重なって、朝食後より強く眠気を感じることになります。

 

 

 


 

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