山芋の栄養・効果効能 【医食同源レシピ】

山芋の栄養・効果効能 【医食同源レシピ】

山芋の栄養・効果効能

山芋の栄養・効果効能 【医食同源レシピ】

 

【山芋の特徴】

 

昔から滋養強壮に効くとされ山ウナギともよばれてきました。消化がよいので、胃弱の人でも安心して食べられます。

 

  • 発芽時期にあるもの、年月を経たものほど、また、茎に近いところほど、すったときに黒紫色になります。ポリフェノールオキシターゼという酵素によるもので、皮をむいた後、酢水につけてからすると変色を防ぐことができます。
  • 煮るよりも生で食べるほうが消化酵素の働きが落ちません。また、切るよりも、すりおろして細胞をできるだけ細かくするほうがより消化吸収が進みます。
  • 麦とろにする場合は、だし汁は消化酵素を破壊しないよう、人肌程度に冷ましてから加えます。

 

山芋は消化を助ける酵素を多く含む

山芋は消化を助ける酵素を多く含む

 

山芋には、いくつかの品種がありますが、代表的なものは棒状をしたナガイモ、いちょうの形に似ていることから名づけられたイチョウイモ(関東ではヤマトイモ)、こぶし状のツクネイモの3種です。

 

また、栽培種以外に、山野で自生する自然薯(じねんじょ)があります。このうち、最も水分が少なく粘りの強いのが自然薯で、次がツクネイモ、イチョウイモ、ナガイモの順になります。

 

 

山芋の特徴ともいえる粘りのもとは、糖とタンパク質の複合体からなるムチンという物質です。この粘質物は粘膜の損傷を防いだり、消化酵素ペプシンから胃壁を保護し胃潰瘍や胃炎を予防します。

 

山芋の主成分はでんぷんで、その一部がデキストリン(でんぷんの分解産物)化されているため消化がよく、イモ類のなかで唯一、生で食べることができます。

 

 

そのほか、山芋には、ジアスターゼやアミラーゼ、グリコシターゼといった消化酵素が含まれています。特にでんぷんを分解するジアスターゼは、大根の3倍もあり、胃がもたれたときなどに食べると消化を促進し、不快な症状をとり除きます。

 

 

さらに、山芋には、ポリフェノールの仲間であるサポニンやリン脂質の一種のコリンなど、さまざまな成分が含まれます。サポニンはコレステロールや中性脂肪を低下させ、高脂血症や高血圧などの改善作用があります。

 

コリンは記憶や学習に関係する神経伝達物質のアセチルコリンのもとになる物質です。

 

 

免疫反応を強くするアルギニンや抗酸化作用のあるカタラーゼなども多く、虚弱体質の改善、病中病後の栄養補給によいとされます。

 

ただし、山芋にはカリウムが多いので、腎不全などでその摂取量を制限される人は控えましょう。

 

 

 

山芋の選び方と保存方法

 

ナガイモはすらりとまっすぐに伸びて、ふっくらと太いものが良質です。切って売られている場合は、切り口の色が白いものを選びます。イチョウイモは皮の表面がなめらかで、自然な肌色のものが新鮮です。ツクネイモは、皮がしっとりと湿っているものを求めましょう。

 

長期間保存したいときはおが屑の中に、短期間の場合は新聞紙にくるんで冷暗所に置きます。使いかけのものは、切り口が空気に触れないようにラップでぴっちりと包んで冷蔵庫で保存します。すりおろしたものは、冷凍保存も可能です。

 

皮をむくときは、ぬめりで手がかゆくなることがありますが、手に酢や塩を塗っておくとかなり緩和されます。

 

 

山芋の栄養データ

 

()内は1日の栄養所要量に対する割合

タンパク質 4.9g(7.5%)
脂質 0.9g
リン 60mg
カルシウム 38mg
カリウム 1105mg
炭水化物 37.5g
ナトリウム 7mg
ビタミンC 13mg

※長いも10cm長さ260g中

 

 

山芋を使った滋養強壮に効果のあるメニュー

 

ウナギの山かけあんかけ

ウナギの山かけあんかけ【医食同源レシピ】

山芋をすりおろして、しょうゆとだし汁を加えたものを、ご飯にウナギをのせた上にかけます。山芋は生で食べるので消化がよく、また栄養に富んだウナギと一緒に食べるので、滋養強壮にもなります。

 

ウナギの代わりにマグロのぶつ切りや、白米ご飯ではなく、麦飯やそばを用いてもよいでしょう。

 

なお、とろろには、粘りの弱いナガイモより、イチョウイモやヤマトイモのほうが適しています。

 

ウナギの栄養・効果効能

 

山芋の落とし揚げ

 

山芋をすりおろしにしたものをノリにはさんで低温の油で揚げます。目先が変わって食欲のないときなどにお勧めの一品です。

 

すまし汁にとろろを落とした、とろろのふわふわ汁も、からだの弱っているときの栄養補給に最適です。

 

 


 

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