活性酸素が増える原因と発生を助長するもの

活性酸素が増える原因と発生を助長するもの

 

人体がとり入れている酸素のうち、活性酸素に変化する割合は約2%といわれています。

 

この程度の量なら、人体が用意しているスカベンジャーで無害化できますが、生活法や環境によっては活性酸素がより大量に発生しやすくなります。

 

活性酸素が増える原因を知って、それらを抑えるようにするのが望ましいといえます。

 

 

活性酸素が増える原因

 

活性酸素の増える原因の一つに食品があります。その代表的なものが食品添加物とアルコールです。食品添加物自体は人体に直接害を与えないとされていますが、活性酸素を発生させる引き金になります。

 

なぜなら、食品添加物は自然界にある物質ではないので、からだは異物とみなして解毒しようとするからです。

 

 

体内に異物が入ると、シトクロムP450という薬物代謝酵素が登場し、活性酸素を使って酸化することで解毒作用を始めます。多くの物質はその作用で無毒化されますが、なかには酸化の過程で活性酸素が発生し、薬効や毒性が強化されてしまう物質もあります。

 

酸素・活性酸素の作用と効果

 

 

また、残留農薬のなかにも食品添加物同様に、食物として体内に入り込んで活性酸素発生の引き金となるものがあります。

 

肝臓で誘導されるシトクロムP450は、アルコールを毒物とみなして、解毒活動のために活性酸素を大量に発生させます。その活性酸素がアルコール中のエタノールと反応すると、アルコール性肝炎を起こす原因になります。

 

除去されなかった活性酸素が原因で引き起こす病気

 

 

同じように、大量の活性酸素を発生させるのがタバコです。

 

タバコの成分の一つであるタールを除去するのがスーパーオキシドラジカルで、消去する際に過酸化水素に変化します。それがタバコに含まれている窒素酸化物と反応すると、きわめて破壊力の強いヒドロキシルラジカルを生成します。

 

肺胞がたび重なる活性酸素の発生でダメージを受けると、肺気腫(はいきしゅ)になったり肺がんのもとになります。この現象は、自動車の排気ガスや石油化学工場から排出される煙を吸い続けることでも起こります。

 

 

ストレスも活性酸素が発生する原因の一つです。

 

ストレスによって神経が興奮したり緊張すると、交感神経が刺激されて、副腎皮質から抗ストレスホルモンが分泌されます。ストレスが長く続き、抗ストレスホルモンが過剰に分泌されるとアミン酸化酵素が分泌されて、抗ストレスホルモンを分解します。

 

こうした抗ストレスホルモンの生成や酵素による分解の過程で、活性酸素が発生するのです。ストレスが解消されて血流が正常に戻る時点でも活性酸素は発生しますから、ストレスと活性酸素は非常に関係が深いといえるでしょう。

 

 

ほかにも、私たちのまわりには活性酸素を発生させやすくする要素がたくさんあります。

 

皮膚や内臓に細菌が入り込んで起こった炎症や、体内の血管の局所に起こる急性の貧血である虚血なども原因の一つです。

 

また、フロンガスや一酸化炭素によるオゾン層の破壊も、活性酸素の発生と深くかかわっていると言われています。

 

放射線や紫外線をガードしているオゾン層に穴があいてしまうと地上へ届く放射線や紫外線の量が増え、その結果、皮膚が傷つけられ、体内に大量の活性酸素が発生するのです。

 

電子レンジや携帯電話が発生させる電磁波によって、体内の活性酸素が増えると指摘する研究者もいます。

 

 

活性酸素を発生させないため、脂肪分の上手なとり方

 

油脂には動物性脂肪と植物性脂肪があり、いずれもいくつかの脂肪酸からできています。脂肪酸は肉に多く含まれる飽和脂肪酸と魚や植物油に多い不飽和脂肪酸に大別できます。

 

飽和脂肪酸がコレステロールを上げるのに対して、不飽和脂肪酸の一つ、リノール酸はコレステロールを下げる効果があります。しかし、リノール酸を摂取しすぎるとがんやアレルギー性疾患などの発病率が高くなるという報告があります。

 

リノール酸は熱に弱く、大変酸化されやすいため、体内に入ったとき活性酸素によって過酸化脂質になるためといわれています。生で食べるときは熱に弱いリノール酸でもよいのですが、揚げたり、炒めるたりするときは酸化しにくいオレイン酸の含有率が高いオリーブ油やコーン油、ごま油、米ぬか油などを選びましょう。

 

肉の脂肪は総コレステロールを増やしますが、HDL(高比重リポたんぱく)コレステロールも増やし、さらに酸化されにくいという性質があります。

 

一方、魚の脂肪や植物性脂肪はコレステロールを増やさないものの酸化されやすい特徴をもっています。結局は、一つの脂肪に偏らず、いろいろな脂肪をバランスよくとることが大事です。

 

なお、日光のあたる場所に油を置くと、紫外線による活性酸素の発生で酸化されるので、日のあたらないところに保管することもポイントです。

 

 


 

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